高松市 新田町 春日町 高松町 屋島 潟元
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内科 (内分泌・甲状腺・糖尿病)
〒761-0102
香川県高松市新田町甲2607-4
電話:087-816-3101
ファックス:087-818-0587
診療時間:午前8:30~13:00
午後14:30~18:00
肥満症について
お問い合わせいただくことが増えている肥満症について説明いたします。
・肥満症とは?
肥満は、単に「体重が多い」というだけではなく、体に脂肪(特に内臓脂肪等の異所性脂肪)がたまりすぎて、健康に悪い影響が出やすくなった状態です。日本では一般にBMI 25以上が肥満の目安とされています。さらに肥満に関連した病気がある場合は、治療の対象となる「肥満症」と考えます。
・最近の状況
肥満は世界的に増えており、WHOは2022年時点で世界の成人の約16%が肥満で、肥満の頻度は1990年から大きく増えていると報告しています。日本でも、厚生労働省の最近の国民健康・栄養調査で、20~60歳代男性の肥満者は34.0%、40~60歳代女性では20.2%とされており、身近な健康問題になっています。 2025年からはゼップバウンドという薬が使用可能となり、肥満症の治療は大きく変わって来ています。
・肥満の原因
肥満は、本人の気持ちの弱さだけで起こるものではありません。
食べすぎや運動不足だけでなく、生活環境、仕事の忙しさ、ストレス、睡眠不足、加齢、体質、服用中の薬など、さまざまな要因が重なって起こります。現代は、手軽に高カロリーの食品が手に入りやすく、移動や仕事で体を動かす機会が減っているため、太りやすい環境になっています。日本肥満学会も、肥満を単純に自己責任と考えるのは適切ではないとしています。
・なぜ肥満がよくないのか
肥満は見た目の問題だけにとどまらず、さまざまな病気につながりやすいことが問題となります。
肥満があると、2型糖尿病、高血圧、脂質異常症、脂肪肝、心筋梗塞、脳卒中、睡眠時無呼吸症候群、関節痛などのリスクが上がります。また、一部のがんが増えることも知られています。特に、お腹まわりに脂肪がつく内臓脂肪型肥満は、血圧・血糖・コレステロールに悪影響を与えやすく、動脈硬化を進めやすいことが問題です。
・対処法
肥満の対策で大切なのは、無理な短期減量ではなく、続けられる生活改善です。
まずは食事を見直し、甘い飲み物、間食、夜遅い食事、食べ過ぎを減らします。野菜、たんぱく質、食物繊維を意識し、よく噛んで食べることも大切です。
運動は、激しいものでなくても構いません。歩く時間を増やす、階段を使う、座っている時間を減らすだけでも意味があります。最近の日本の調査では歩数が減っていることも示されており、日常生活の中で体を動かすことが重要です。
また、睡眠不足や強いストレスは体重増加につながりやすいため、睡眠と生活リズムを整えることも大切です。
肥満に高血圧、脂肪肝、睡眠時無呼吸などを伴う場合は、生活改善だけでなく必要に応じて医療機関での継続的な治療が必要になります。減量によって合併症の予防や改善が期待できます。
糖尿病を合併している方は糖尿病の治療として体重減少作用の確認されている治療薬を使用することと、その方に合った適切な食事運動に関する見直しをすることで、効果的な減量を行うことが可能です。
・患者さんへのメッセージ
肥満は珍しいことではなく、だれにでも起こりうる健康上の問題です。
大切なのは、自分を責めることではなく、今の生活の中で続けられる改善を少しずつ積み重ねることです。体重を少し減らすだけでも、血圧、血糖、脂質、息苦しさ、膝の痛みなどが良くなることがあります。
肥満だけでなく高血圧等も合併している方は投薬治療が望ましい場合もあるため、心配な方は一度当院にご相談ください。副院長の誠祐先生は香川大学医学部附属病院の内分泌代謝外来で肥満症の専門外来も行なっているため、治療が必要な方はそちらへの紹介も可能です。