高松市 新田町 春日町 高松町 屋島 潟元
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内科 (内分泌・甲状腺・糖尿病)
〒761-0102
香川県高松市新田町甲2607-4
電話:087-816-3101
ファックス:087-818-0587
診療時間:午前8:30~13:00
午後14:30~18:00
成長ホルモンとわたし
成長ホルモン(growth hormone=GH)は、下垂体から分泌され、肝臓からのソマトメジンCというホルモンの産生を促して、子供の身長を伸ばすホルモンであり、このGHの分泌が小児期に低下すると低身長となることはよく知られております。一方、最近の研究によってGHは身長が伸びなくなった大人においても大変重要な生理的役割を有しているということがわかってきました。例えば、GHは筋肉量や骨密度を増加し、内臓脂肪を減少させ、血中コレステロールを低下させます。さらに、私達の研究などからGHが免疫能を高め、精神的活動にも好ましい影響を与えることもわかってきました。これらの事実から、GHによる治療は小児に対してだけでなく、GHの分泌が低下した大人(成人GH分泌不全症)に対しても必要であると考えられるようになってきました。当院では、下垂体腫瘍などによって下垂体機能低下症になった成人に対して、GH分泌障害が認められれば、積極的にGH治療を行っており、その効果を確認しております。
私は、1990年から1992年までの2年余りの間、GHの研究のために米国オハイオ州にあるシンシナティ大学の内分泌・代謝学教室に留学しました。写真はその留学時代にテキサス州のサンアントニオ市で開催された米国内分泌学会に出席するために同市の空港に着いた時に撮った写真です。向って右から2人目が私で、その隣が私の恩師のフローマン教授です。研究に情熱を燃やしていた36歳の青年医師でした。当時の研究内容は今となっては既に色あせてしまっておりますが、留学時代の様々な経験は開業医となった今でも大変役に立っていると思っております。
恩師であるフローマン教授や同僚との写真
テキサス州サントニオ市の空港で撮影